Eagle Eyeメーカー msh株式会社様 商品企画やプロモーションにもデータを活用

Eagle Eyeメーカー

商品企画やプロモーションにもデータを活用

アイメイクブランド「ラブ・ライナー(Love Liner)」をはじめ、メイクアップやスキンケアアイテムを展開するmsh株式会社。Dolphin Eyeから導入し、現在はEagle Eyeをご活用いただいている商品部の中西達哉様、篠田亜矢子様にお話をうかがいました。

(写真右より:msh株式会社 中西様、篠田様)

お話をうかがったのは
msh株式会社
商品部 部長 中西達哉様
商品部 企画課 マネージャー 篠田亜矢子様

導入製品
Eagle Eye

より細かな数字を、ほしいタイミングで。
Eagle Eye導入で、データに対する社内意識に変化が

―はじめに、どのような業務をご担当されているか教えてください。

中西様: 私は商品部で企画、開発、デザイン、生産管理、物流を統括しています。商品をつくるところから出荷するまでを幅広く担当する部署になっています。

篠田様: 私は商品部のなかで企画課のマネージャーをしています。企画課は、商品の企画立案からマーケティング、価格決め、PR戦略まで担う部署。現場でEagle Eyeを活用しているのは企画課がメインになります。

―どのような経緯でEagle Eyeを導入されたのでしょう?

中西様: 2018年ごろから、バラエティーショップだけでなく、ドラッグストアでの展開をさらに強化し、拡販を進めました。そのタイミングではじめはDolphin Eyeを導入したんです。Dolphin Eyeを使いながらTrue Dataの担当者にアドホックレポートなどさまざまな分析をお願いしていたのですが、その後データ分析に長けた人材が入社したこともあり、Eagle Eyeを導入して社内で分析をまわすことにしました。

篠田様: やはり、社内で分析できるというのは大きかったですね。必要に応じてクイックに対応できますし、データに対する意識的なハードルが下がりました。これは会社全体に影響を及ぼしたと思います。

中西様: Dolphin Eyeでも金額や個数といったトレンド、性年代を見ることができましたが、それにプラスして、Eagle Eyeでは併買や流入、流出まで見られるようになった。取締役会や株主との対話もデータがあると説得力が違いますし、より細かな数字を、ほしいタイミングで見られるようになったのは大きかったですね。

広告キャンペーンの立案から新製品の価格設定まで、多岐にわたる活用範囲

―多岐にわたった業務をご担当されていますが、具体的にはどのような提案に活用していますか?

篠田様: 毎月自社製品と競合製品のトレンド分析を行って、急激に売り上げが伸びている企業があればその要因を探るなど、メイク市場の動向を部署全員にシェアしています。
あとは、広告キャンペーンの方向性を決めるときなどにも活用しています。メジャーなタレントさんを起用してCMを打つか、コアファンがいるタレントさんを起用して店頭キャンペーンを展開するべきか、他社のキャンペーン事例を参考にデータ分析をしてみると、案外後者のほうが売り上げが伸びていたりするんです。
知名度の高いタレントさんのほうが企画も通りやすいのですが、こういったデータの裏付けがあることで、新しい企画にチャレンジしやすくなるというメリットを感じています。

中西様: 広告キャンペーンによって売り上げが伸びたかどうか、費用対効果を検証する際にも役立てていますし、新商品を出す際、どういった価格設定にするかの検証にも活用しています。

篠田様: あと大きいのは、「売り上げNo.1」という訴求ですよね(True Data No.1ロゴサービス)。サイトに掲載したり、POPをつくって店頭で訴求していますが、これもデータの裏付けがないとできないこと。広告分野ではかなりデータを活用していると思います。

自社の課題設定やサプライチェーン戦略など。今後も活用の幅を広げていきたい

―併買分析はどのように使っていますか?

篠田様: 柔軟剤や歯磨き粉、お酒など、さまざまなカテゴリとの併買を分析することで、機能性を求めている方なのか、ファミリー層なのかなどお客様像を描き出しています。
同じブランドでもリキッドアイライナーを使っている方とマスカラを使っている方では、ユーザー像がまったく異なっていたりするんです。そういった物選びの視点が見えるのは大変興味深い。
もちろん、自社製品の併買もチェックしています。アイライナーを使っている方が同じくマスカラも使ってくださっているのか。もし競合製品のほうが併買率が高ければ、その理由を検証してみる。そういった、課題を浮き彫りにするためにも使っています。我々のブランドごとファンになっていただけることが理想なので。

―ユーザー像が見えてきたことでチャレンジしたことなどありますか?

篠田様: マスカラのユーザーはファミリー層が多かったので、いまリキッドアイライナーを使ってくださっている若年層にも訴求するため、キャンペーンを打ったり、店頭のPOPデザインを変更してみたりと、データを見ながらさまざまなアプローチを行っています。

中西様: リキッドアイライナーとペンシルアイライナーでも客層が違うことがわかったので、次の製品はこうしよう、という商品開発の参考にも活用しています。

―今後どのようにデータを活用していきたいですか?

中西様: 先ほどお話しした通り、現状では商品開発や課題抽出、広告キャンペーンの効果測定に活用していますが、今後は生産体制の最適化にも活用していきたいと考えています。
これまで月の売り上げや季節指数から生産体制を組み立てていましたが、これからは、もっと精度を高めていく必要がある。キャンペーンのタイミングやその反響を見越した生産体制が取れるよう、サプライチェーン戦略まで含めたデータ活用を進めていきたいです。





◆掲載内容は取材当時のものです。