NEWS 最新情報

  • プレスリリース

「暑くなると売れるものランキング」飲料1位はスポーツドリンクをおさえ、あの飲み物
~購買データと気象データを掛け合わせ、飲料、化粧品など5分類の「暑さと売り上げの関係性」を調査~

全国の消費者購買データを扱う株式会社True Data(トゥルーデータ/本社:東京都港区、代表取締役社長:米倉 裕之)は、「暑くなると売れるものランキング」を発表します。このランキングは暑くなるほど売り上げが伸びる傾向にある商品カテゴリを調査し、気温上昇と購買金額の関係性(相関係数)の強さをランキングで示したものです。調査カテゴリは飲料(酒類除く)、酒類、食品(加工食品・菓子類)、化粧品、日用雑貨の5分類とし、分類によりドラッグストアまたは、食品スーパーマーケットの購買データを使用しました。
飲料のなかで気温の上昇と最も関係性が強かったのは、熱中症対策でも注目される「スポーツドリンク」や水分補給目的で購入される「日本茶・麦茶ドリンク」などをおさえ「コーヒードリンク」でした。このように購買データと気象データを掛け合わせてみることで、気温と商品カテゴリの関係性の強弱を可視化することができます。


「暑くなると売れるものランキング」とは
このランキングは当社の流通気象コンサルタント(気象予報士) 常盤勝美が監修しました。購買と気象のデータを用いて相関
係数を算出し、関係性の強さをランキングに表しました。
● 購買データはドラッグストアまたは食品スーパーマーケットにおける購買情報をもとに統計化した週別の購買金額を使用しています。
● 気象データは当該週の最高気温週平均を使用しています。
● 相関係数は「0.5以上」の場合、気温の上昇と関係性が強いと言われています。気温が上がれば売り上げが伸びる相関のため値が大きいほどランキング上位となります。なお、相関係数が1を超えることはありません。


■「暑くなると売れるものランキング」<食品部門>

飲料(酒類除く)のランキング1位は「コーヒードリンク」で、気温との関係性を表す相関係数は0.94と非常に高い数値を示しています。「コーヒードリンク」にはペットボトルや、紙パックの商品が多く含まれおり、冷やして飲むことが多い商品のため暑さにともなって売り上げが上昇します。無糖のため水分補給に飲みやすい「日本茶・麦茶ドリンク」が2位にランクインしています。ミネラル補給ができる「麦茶(ティーバッグなど)」も6位にランクインしています。

暑くなると最も売れる食品(加工食品・菓子類)は、「ファミリーアイス」でした。「ファミリーアイス」は主に複数個が箱入りで販売されている商品です。他にも単品の「パーソナルアイス」や、「氷」、「デザート類」(ゼリーやプリンなど)が上位にランクインしました。暑くなるとさっぱりとした味付けが好まれるためか、「いりぬか・漬け物の素」や「食酢」もTOP10入りしました。

■暑いと売れるものランキング <日用品部門>

化粧品のランキング1位は「男性用制汗防臭剤」、2位は「男性用洗顔料・パック」で、男性用の商品が上位にランクインしています。男性は化粧品のストックを用意している女性と比べ、暑くなり必要になってから購入する傾向があるのかもしれません。「男性用洗顔料・パック」には洗顔シートが含まれているため、外出先で購入して使用しているシーンも多いのではないでしょうか。

このほか、肌を出す機会や、つま先の出るサンダルを履く機会が増えることから、「むだ毛処理剤」や「ネイルカラー」も上位にランクインしています。

気温が上昇すると虫の動きが活発になるため、害虫対策の商品が売り上げを伸ばし1位「殺虫剤」、2位「蚊取り線香」、6位「蚊取りマット・リキッド」などがランクインしました。気温が上昇すると湿度も上昇することが多いため「除湿・乾燥剤」も高い相関係数を示しています。

【データ概要】
・数値…小数点以下第三位を四捨五入  
・データ集計期間…2021年1月4日~2023年1月1日
・データ抽出日…2023年1月10日
・食品部門は食品スーパーマーケット、日用品部門はドラッグストアの購買データをもとに作成
・当ランキングは分類・カテゴリ名の冒頭が「その他」のものを除外しています
・盆休みや年末年始など、気象と関係ない行事などで購買金額が急増するデータを含んでいる場合があります。そのため、相関係数の値が低く抑えられている可能性があります