- プレスリリース
「コーラ前線」は日本海側に早く到達!「蚊取り線香前線」はいつ?
~気象データ×購買データで季節商品の売れ始めを予測する春夏版「商品前線」を発表~
株式会社True Data(トゥルーデータ/本社:東京都港区、代表取締役社長:米倉 裕之、以下True Data)は、春夏物商材の販売が本格化するシーズンに先立ち、「コーラ」、「ファミリーアイス」、「蚊取り線香」、「にきび治療薬」が売れ始めるタイミングを示す「商品前線」を発表します。本年4月~5月は、全国的に気温が高めと予想されているため、春夏物の前線は全体的に平年よりやや早く到達することが想定されます。
「商品前線」は、過去の気象データと購買データに気象予報を掛け合わせ、日用品、食品など季節商品の売れ始めや、売り上げのピーク時期、下降に転じる時期を予測し地図上に示す、主にメーカー・小売業向けのサービスです。前線は、当社の流通気象コンサルタント(気象予報士)が、全国のドラッグストアや食品スーパーマーケットにおける延べ6,000万人規模の購買情報を統計化した当社データを活用して算出しています。
「商品前線」によって、季節商品の売れ始めるタイミングを見極めることで、チャンスロスを防ぎ、効果的な売り場づくりや販売促進に活用していただけます。当社は、購買ビッグデータと様々な情報を掛け合わせたソリューションを提供することで、企業・団体・地域のデータマーケティングを支援し、持続可能な社会に貢献してまいります。
■2022年の「コーラ前線」 (売れ始め期)
「コーラ前線」 (売れ始め期)の解説
前線は、夏場の平均気温が最も高い九州南部と、近畿地方の一部へ4月中旬に到達します。その後4月下旬から5月上旬にかけて一気に日本列島を北上します。北日本では、前線は太平洋側より日本海側にやや早く到達します。北日本の日本海側は冬の間雪に閉ざされる期間が長いため、「いち早く春の訪れを感じたい」という気持ちからか、気温上昇とともに飲みたくなるコーラや行楽用品の需要の伸びが同太平洋側と比べて少し早いのかもしれません。長期予報によるとこの期間、全国的に気温が平年よりやや高めと予想されており、前線到達は例年に比べるとやや早めです。
■2022年の「ファミリーアイス前線」(売れ始め期)
「ファミリーアイス前線」(売れ始め期)の解説
近畿地方の一部、特に周辺地域と比べ気温が高い大阪や神戸などの大都市部は、4月上旬に前線がスタートします。気象台所在地の中で夏の平均気温が最も高い大阪は、夏の季節商品に対する需要の伸びが全体的に早いのかもしれません。その後、四国や東海地方に向けて前線が北上し、九州、関東はやや遅れて4月下旬に到達。そして北日本は「コーラ前線」と同様に、日本海側は5月上旬、太平洋側では少し遅れて5月中旬に前線が到達すると予想されます。昨年は4月、5月とも、おおむね平年並の気温だったのに対して今年はやや高めと予想されているため、昨年と比べ前線到達はやや早くなると考えられます。
■2022年の「蚊取り線香前線」(売れ始め期)
「蚊取り線香前線」(売れ始め期)の解説
虫たちの活動が活発となる4月上旬、一気に西日本から前線が北上し、4月下旬には東北南部に達します。その後も順調に北上を続け、5月中旬には北海道に達します。今年はこの期間、ほぼ全国的に気温が高めと予想されているため、前線の到達は平年よりやや早そうです。
■2022年の「にきび治療薬前線」(売れ始め期)
「にきび治療薬前線」(売れ始め期)の解説
少し汗ばむくらいの陽気の日が増えてくる3月下旬の九州地方から前線はスタートし、季節の進みとともに北上します。4月中旬に関東地方まで北上しますが、日本海側では前線の到達が少し遅くなります。5月に入り東北北部から北海道に向かって北上していきます。3月中に前線到達が予想される九州地方では、 2~3月にかけて記録的高温だった昨年と比べると、やや遅くなる見通しです。それ以外の地方は4~5月にかけて高温傾向が予想されているため、ほぼ平年並の気温だった昨年と比べると早めの前線到達が予想されます。
■データ分析・前線解説
True Data 流通気象コンサルタント・気象予報士 常盤勝美
■購買データ概要
◆集計期間
・にきび治療薬、蚊取り線香・・・データ集計期間:2020年2月10日~2022年2月6日(ドラッグストア)
・コーラ、ファミリーアイス・・・データ集計期間:2020年2月10日~2022年2月6日(食品スーパーマーケット)
*データ抽出日:2022年2月15日 数値はデータ抽出日時点のものです
◆カテゴリ
当社カテゴリ「コーラ」「ファミリーアイス」「蚊取り線香」「にきび治療薬」の購買データを使用
データ出典:True Data
※ご利用にあたっての注意事項
長期予報の内容にもとづいて「商品前線」を作成しています。実際の天候が予報と大きく乖離し、発表した前線とは異なる場合があります。また、気象以外の大きな要因による販売動向の影響は含まれていません。
「商品前線🄬」とは
「商品前線」は、過去の気象データと購買データに気象予報を掛け合わせ、季節商品が売れ始める時期、売上のピーク時期、下降に転じる時期を地図上に示す予測サービスです。購買データは、ドラッグストア、スーパーマーケットにおける、全国6,000万人規模の購買データを統計化して利用し、過去3年分の気象データと、気象庁が発表する3か月予報を掛け合わせて、True Dataの流通気象コンサルタント監修のもとレポートを作成します。食品、日用品について、カテゴリ単位からブランド単位まで、ニーズに合わせた「商品前線」を提供しています。
流通気象コンサルタント(気象予報士) 常盤 勝美
神奈川県小田原市生まれ。大学で気候学、気象学を専攻した後、20年以上にわたり民間気象情報会社にて、コンビエンスストア、スーパーマーケット、食品メーカーなどに対してウェザーマーチャンダイジングの指導などを行う。2018年より株式会社True Dataで、流通気象サービスを推進している。ダイヤモンドチェーンストア・オンラインにて「常盤勝美の実践ウェザーMD」連載中。