ヒント1
いくつか特徴的な傾向があるのは分かります。最も目立つのは、2月末から3月初めにかけての売上の大きな突出です。何かのイベント、年中行事に際して用いられることがあるということでしょう。年によって突出のタイミングにずれがないということは、曜日に依存するイベントではなく、毎年決まった日付で行われるイベントによく出てくる料理メニューに関する商品と考えられます。
ヒント2
2月末から3月初めの売上の突出を除外して見ても、売上変化には周期的な波があるようです。ただしその波は、一般的な季節商品とは異なったやや特殊な形をしています。本来夏物が売上のピークを迎える時期である春の後半、冬物がピークを迎える秋の後半は売上水準が年間の中でも低くなっています。
気温と売上の関係を散布図で見ると、無限大のマークのような特殊な分布となっています。売上の季節性はあるものの、年間の気温トレンドが上昇から下降へ、あるいは下降から上昇へ切り替わってすぐに売上が大きく伸び、ピークを迎えるのも早いことから、シーズン中ずっと好んで食べられる食品というよりは、シーズン初めに季節の風物詩的に好まれる食品なのかもしれません。
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