こたえと解説
こたえ ・・・ ぶどう
ぶどうはご存じのとおり、夏から秋に旬を迎えます。8月前半は、お盆休みと関連した需要の伸びであることは間違いないでしょう。親族や仲間が集まる際に食べる用に購入されるものに加え、お供え物用に購入される売上が含まれているものと考えられます。
なお、ヒント2のグラフに示した品種は、Ａが巨峰、Ｂがシャインマスカット、Ｃがデラウェアでした。巨峰やシャインマスカットといった、比較的高価格帯の品種では8月前半の売上の突出が見られるものの、デラウェアというもっともポピュラーで一般的な品種では8月前半の売上の突出は見られませんでした。
お盆休み、親族や仲間が集まる際は、いつもより少し値段高めのぶどうをみんなで食べていることが想像されます。イメージしやすく言い換えると、「おじいちゃんおばあちゃん世代の家庭が、孫が遊びに来るのに合わせて高価格帯のぶどうを買っておく」という感じでしょうか。
※抽出データ 株式会社True Data「イーグルアイ」に搭載されている、果実_その他の果物_ぶどう」カテゴリ（業態：スーパーマーケット、期間：2020年1月6日～2022年1月2日、データ抽出日2022年1月26日）の週次の購買指数（購買指数は週別購入金額の当該期間平均値を１としたときの比率）。品種Ａのグラフでは、上記データの中で商品名に「巨峰」という文字が含まれている商品を抜粋したもの、品種Ｂのグラフは同じく、商品名に「シャインマスカット」の文字が含まれているもの、品種Ｃのグラフは同じく、商品名に「デラウェア」の文字が含まれているもの。
※注意事項 商品名が単に「ぶどう」というデータもあり、その中にこれらの品種のデータも含まれている可能性がある（が、個々の品種のグラフには含まれていない）。
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株式会社True Data 流通気象コンサルタント 常盤 勝美
〈プロフィール〉
大学で地球科学を学び、民間の気象会社で約20年にわたりウェザーマーチャンダイジング関連サービスに従事。2018年6月、True Dataへ入社し、気象データマーケティングを推進。著書に『だからアイスは25℃を超えるとよく売れる』（商業界）など。気象予報士、健康気象アドバイザー。
