ヒント1
8月中旬の売上の突出を除けば、9月中旬頃に売上のピークを迎え、年によるブレの小さいグラフの形となっています。つまり夏~秋の代表的なフルーツの一つということができそうです。
気温と売上の関係を示す散布図のほうを見ると、実は少し特殊な形をしています。一見、気温が高いほど売上が高くなるように見えますが、売上のピークが9月半ば頃のため、最も高い温度帯ではなく、25~30℃の温度帯付近に売上のピークが見られる形になっています。また散布図に点描されている個々のデータの分布が、真ん中に穴が開いているような形状になっています。これは売上に季節性がある商品に見られる典型的な傾向です。一般にはシーズンに向かう時期の方が高い売上を示し、シーズンのピークを過ぎると売上が一気に落ちるのですが、この例では、シーズンピーク前よりもシーズンピークを過ぎた後の売上の下がり方が比較的なだらかという特徴があります。この例では、秋の代表的なフルーツということなので、季節が進んだ10月の20℃前後の温度帯でも比較的高い売上があることを示しています。
ヒント2
やはり目立つのは、8月中旬頃の売上の突出です。8月中旬というと思い浮かぶのがお盆休みです。ここで、この果物のうち、一部の品種に絞った購買指数の時系列グラフを作成してみました。
品種によって、最も売上が多い時期(一番の旬の時期と想定)が多少異なるようです。その中で8月前半の売上動向を見ると、品種Aと品種Bには売上の突出が見られます。一方で品種Cには8月前半の明確な売上の突出は見られませんでした。特定の品種が特に、8月前半に好まれる傾向があるようです。
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