データ×データの発見クイズ ~常盤勝美のお天気マーケティング【番外編】~ 第10問

ヒント1

データの時系列グラフを見ると、この野菜も、年末に売上が突出します。正月料理によく使われる食材です。別にヒントとなりそうな傾向を探すため、グラフの縦軸を変えて、年末以外のデータをフォーカスします。それがこちらのグラフです。年末以外に、4月上旬頃にも売上の高まる時期があります。ただし、売上の伸び始めからピークに達するまでの期間と、ピークから売上が落ち着いた水準に戻るまでの期間がいずれも1か月~1か月半程度あり、特定の催事・年中行事に合わせて用いられる食材というわけではないのかもしれません。この時期、多くの量が流通し売上が拡大する、つまり旬を迎えると考えると、候補はだいぶ絞られそうです。

ヒント2

12月の需要が大きく伸びる期間、そして旬の時期である3~5月の期間以外のデータにフォーカスして散布図を見てみます。明確な気温との関係性は見られないようです。ただし、全くヒントにならないかというとそうではありません。一般に根菜類は煮物や鍋物料理の具材として使われることが多く、これらの料理が食卓に登場しやすい秋冬(気温の低い時期)に売上が伸びる特徴を示すものが多くあります。本例では、気温が低い時期に売上が伸びるというはっきりとした関係は見られません。おそらく鍋物料理用の食材として使われることが比較的少ない根菜類ということが想像できます。

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