初の秋開催のテーマは「経験と構想をシェアする2日間―マーケティング界“大収穫祭”」
宣伝会議が2019年9月4日(水)~5日(木)、都内で「AdverTimes Days(アドタイ・デイズ)」を開催しました。はじめて秋に開催された今回のテーマはずばり
「経験と構想をシェアする2日間―マーケティング界“大収穫祭” 」
と秋を意識したものとなっています。企業の広告宣伝・広報・販促・クリエイティブ…とあらゆる分野の担当者 約10,000人規模が来場する講演&展示型のイベントです。今回も、日本のマーケティング界で活躍される方々が多く登壇され、また、会場にはたくさんの来場者が訪れていました。
セッション『小売の売上を上げる リアルデータからの顧客理解』
イベント 2日目の9月5日(木)、当社データマーケティング部の船越万史と竹村博徳 が、「小売の売上を上げる リアルデータからの顧客理解」と題して、BIツールのtableau様とともに登壇しました。
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会場には続々と参加者が集まり、開始時には200人を超えるほど・・・本当にありがとうございます。
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講演では、冒頭にtableau様がデジタルトランスフォーメーションの現状やBIツールについてお話された後、当社が、小売業の実売データ「ID-POS」を用いたデータマーケティングの事例を紹介しました。その中から、少しご紹介したいと思います。
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True Dataは、ID-POSデータと様々なデータを掛け合わせたサービスを展開しています。データを掛け合わせることにより、「どのエリアで、どんな人に、どんな商品がどれくらい売れる可能性が高いか」といったことわかり、効果的かつ効率的なマーケティング施策を実施することができます。
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消費嗜好を見える化する手法
「新商品好き」「お買い得好き」といった消費嗜好を数値で把握できる当社のサービス「DataCOLORS(データカラーズ)」を使うと、エリアの消費嗜好を把握することができます。当社の昨年の調査では「新商品好き都道府県」第1位は埼玉県、2位は兵庫県、3位は沖縄県という結果でした。エリアの消費嗜好は、最も細かい単位だと〇市△町□丁目まで把握することができます。
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この切り口を商品にすると、どうなるでしょうか。下図はあるカテゴリの消臭剤について、各ブランドの購入者の消費嗜好を算出した結果です。
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商品Aは商品Cと同様、「革新的な」消費嗜好の方に買われており、「値段がお得な」のポイントが高い商品Bとは異なることがわかります。このように、自社商品が、競合のどの商品と近い消費嗜好の方に購入されているのかといった、感覚的になりがちな情報を見える化することができます。
このように様々なデータを掛け合わせて、当たる確率の高い施策を実施し、その結果をデータで検証してさらに次の取り組みに活かすことができるのが、データマーケティングです。
誰でも使える、視覚的なデータ表現
最後に、tableau様のBIツールで当社のデータをご覧いただきました。
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上の画面のように、大量の情報が整理されて、視覚的に理解できる形になります。当社は、データ分析の専門家ではない人が、使いやすい形で日常的にデータに触れられる環境が大切だと考えています。
当社の事例が、少しでも聴講くださった方のお役に立てるなら、うれしく思います。
アドタイ・デイズ2019では、マーケティングだけでなく、広報PRや働き方改革、ダイバーシティ、社内コミュニケーションといった様々なテーマのセッションが行われていました。マーケティングに携わる方に必要な情報は日々変化し広がりを見せているようです。このイベントは毎年春に行われていますので、ご興味のある方は2020年の開催情報も今後チェックしてみてはいかがでしょうか。
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