5月26日(日)、東北エリアを中心に地域女性のエンパワーメント事業に取り組むNPO法人ウィメンズアイと気仙沼市が実施する女性向けデジタル研修「デジタルカレッジUP」のオリテンテーションに、当社から4名のメンバーがオンライン参加しました。「デジタルカレッジUP」は就労やキャリアアップをめざす地域の女性が、これからの仕事に必要なExcel・デジタルスキルを学習する3ヶ月のプログラムです。事務局から、気仙沼市と連携協定を結ぶ当社へ「デジタルを学んだ先に、どんな仕事があってどんな人どんな風に頑張っているのかを受講生に伝えて欲しい!」というありがたいお誘いをいただき、登壇することとなりました。
※気仙沼市、「人間の安全保障」フォーラム、True Dataの連携協定についてはこちらから
執行役員から新卒2年目社員まで4人4色の女性メンバーが登場
プログラム受講生の皆さんは、きっと一人ひとり様々な状況のなかで、一歩を踏み出したことでしょう。せっかくのご縁なので、私たちもいろんな女性の働き方を紹介したい!ということで、4名の女性社員が、それぞれの働き方からこれまでのキャリア、データ関連の仕事についてお話することにしました。
登壇したメンバー4名をご紹介します。
- ゆき(ファシリテーター)…アナリスト部門とテクノロジー部門を統括する上席執行役員。データマーケティングの第一人者として教育機関や企業のセミナー講師も数多く務める。大手日用品メーカーのマーケティング部でキャリアをスタート。子育て期に時短でパートタイマーとして当社に入社したことがきっかけとなり、現在に続く。
- さやか…接客業をしていたが「データ入力の仕事がしたい!」と、アルバイトとしてTrue Dataへ入社。2年半たったころ上司からの推薦で正社員になり、今年7年目。データ分析に欠かせない商品情報の登録や分類などの業務を担う。仕事柄、食品や日用品の新商品にめちゃめちゃ詳しい。
- すずか…2023年新卒入社。データ業界に将来性を感じていた大学時代、データ活用のスキルを身に着けることができるTrue Dataでインターンを経験し入社。現在はプログラミングやAIを活用しながらデータ分析業務を行う。リモートワーク中心だが、週1,2回オフィスへ出社して仲間とコミュニケーションをとることも。
- いづみ…地方からフルリモートで勤務し、データを可視化する「データアーティスト」として活躍する。社会人キャリアの初期は事務職やWEB制作会社でデザインの仕事をしていたが出産を機に退職。その後パート勤務を経て正社員に復帰し、昨年True Dataへ入社。「文系一筋」ならではの「伝わる数字の見せ方」は社内でも評判。
当社ではさまざまなバックグラウンドを持つ中途入社の社員に加え、2019年からは継続的に新卒社員を迎えています。経験豊富なメンバーから学べる機会も多く、それぞれが得意分野を活かして活躍しています。
知られざる「データの仕事」をどう伝えよう⁉
BtoB企業あるある、ではありますが、ほとんどの方にはなじみのないデータ業界のお仕事。どのように話すと分かりやすく、この面白さが伝わるのでしょうか――データ活用のプロセスをお料理に例えてみました。
お料理で材料を揃えるように、まずはデータを集めることからはじまります。料理を作る場合は、その材料を洗ったり、食べられる大きさに切り揃えたりといった下ごしらえが必要ですね。データの場合も、集めてきたままの状態では分析することができません。商品の登録名称を統一したり、JANコードという商品を識別するコードを同じ桁数に揃えたりといった下ごしらえをすることで、やっとデータ分析をすることができるようになります。そして最後の仕上げ。分析したデータも数字のままではその価値が伝わりません。データを使う人に大事なことが伝わるような盛り付け=データの可視化が必要です。
今回のセッションでは、このデータ活用の流れのうち、「下ごしらえ」にあたる「商品マスタメンテナンス」と「データクレンジング」、そして最後の「盛り付け」にあたる「データ可視化(データアーティスト)」の3つに絞ってお話することに。受講者の皆さんにちゃんとイメージを伝えることはできるでしょうか…ドキドキしながら当日を迎えました。
廃校になった中学校を活用したサテライトオフィスに30名が集結
開講式の会場は、気仙沼市大島サテライトオフィス。廃校になった中学校を利用した施設で、窓からは海が見えるそうです!
ビッグデータ業界と当社について説明したのち、自己紹介とともに「商品マスタメンテナンス」、「データクレンジング」、「データ可視化(データアーティスト)」のお仕事を紹介しました。
会場からの質問コーナー
気仙沼の会場で参加されている方からリアルな質問もたくさんいただきました。一部をご紹介します。
――数字に苦手意識があっても大丈夫ですか?
いづみ:文系出身の私は今でも数字に対して苦手意識がすごくありますが、理系の人とは違う視点も大事だと考えています。私は難しい数学の知識よりも、相手にデータから見えることをどう伝えるかという点に着目し、自分なりに工夫していけるところにやりがいを感じています。
――データを扱う仕事において、どうやって集中力を保っているのですか?
すずか:数字の羅列を見ることが多いので気分転換は大事です。オフィスに出社する日は、よく隣席の同僚と会話しながら仕事をしています。あとは体をほぐすのも効果的ですね。リモートワークの日は集中力が切れそうになると家の中をふらふら歩きまわっています。
さやか:私は仕事柄、色々な商品の情報に触れるので、面白い新商品などを見つけたときは気分転換になりますね!
――データの仕事をする上で心がけていることは?
ゆき:データ業界なので正確性はとても重要ですが、それだけではありません。データで得られる示唆をどのように表現し活用するのか創意工夫することが大切で、この業界ならではのクリエイティブな面があります。ぜひデータ業界にも興味を持っていただけたら嬉しいです!
たくさんの質問をいただきありがとうございました!
最後に、登壇したメンバーの感想をご紹介します。
ゆき:弊社が気仙沼市と「人間の安全保障」フォーラムとの連携協力を推進している取り組みとしても、今回のセミナーはとても有意義だと感じました。地域の女性たちが「できるかな」という不安を抱えつつも、学ぶための一歩を踏み出す力は、私たちにとっても刺激となる時間でした。
さやか:アルバイトの方などへ「商品マスタメンテナンス」の仕事内容を説明をすることはありますが、このような機会は初めてだったのでとても良い勉強になりました。あまり表に出ることはない業務ですが、気仙沼の皆さんが「こんな仕事もあるんだ」と興味を持ってくれたらいいな、と思いながら準備していました。
すずか:今回「データクレンジング」についてお話しさせていただくということで、この業務について改めて勉強する良い機会になりました。この講演が参加者の方々のExcel習得へのモチベーションを高めるきっかけになれていたら嬉しいです。
いづみ:わたしは地方在住、フルリモートなので、気仙沼の参加者の方々と共通点が多いと思い、子供の面倒を見ながら仕事が出来る利点など、True Dataでの働き方をお伝えしました。また、仕事の説明のスライドを作る事を通して、改めて自分の仕事の大事さも再認識できました。
これをきっかけに、データ業界に興味を持ってくださる方が生まれたらとても嬉しく思います。気仙沼で一歩を踏み出した30名の皆さんが、それぞれの素敵な未来をつかむことを心からお祈りしています。
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