中高校生から社会人まで、データを活用して地方創生の政策アイデアを考えるコンテストがあることをご存知でしょうか。内閣府地方創生推進室が主催する「地方創生☆政策アイデアコンテスト」です。官民のビッグデータを搭載したシステム「RESAS」を活用して自らの地域を分析し、地域を元気にするアイデアを競います。例年12月には、大きな会場でファイナリストによる最終審査会が開催されるのですが、今年は感染対策のためオンライン開催に変更して実施されました。
「RESAS」に購買データを提供するTrue Dataは、例年「地方創生☆政策アイデアコンテスト」に協賛しています。今回のブログでは、True Data賞を授賞した３つの団体と作品をご紹介します！
高校生・中学生以下の部
チーム名：北海道深川東高等学校流通経済科・情報処理科 地域創生１班
作品名 ：果樹王国ふかがわ～活性化プロジェクト～
北海道深川市は、「2020日本住みたい田舎ランキング」で北海道エリア2位にランクインした街ですが、遠方からの来訪者が少なく、市街地の活性化に課題があったそうです。そこで、りんごや洋ナシなどの生産品種数が道内トップクラスである強みを活かして「果物王国」として深川市を打ち出しました。マイクロツーリズムの推進をめざし、自然を楽しみながら果物を使ったスイーツを味わえる「そとパフェ」を提案。コロナ禍の消費者意識も考慮したアイデアです。各種データから、経済効果までしっかりと算出していました。
すでに深川市役所地域振興課へ企画を提案しており、3年目には「そとパフェス」の開催をめざすそうです。True Dataも、イベントの実現を楽しみにしています！北海道深川東高等学校流通経済科・情報処理科 地域創生１班のみなさん、おめでとうございます！
大学生以上一般の部
チーム名：宮崎大学地域資源創成学部根岸研究室
作品名 ：学生と農家のマッチングでマチが GOOD!
農業の町である宮崎県都農町は、人口減少と高齢化が年々深刻化しているそうです。来春には、町内唯一の高校が閉校になる、という厳しい状況のなかで、町外から若者を呼ぶ作戦を立てました。町内に住み、農作業しながらオンラインで授業を受ける「移住ワークスタディ」という仕組みです。産学が連携して、若者の経済支援と農業の働き手確保、さらに地域の若者の確保をめざす取り組みです。新しい働き方、新しい学び方として広まる可能性を感じます。
すでにプロジェクトは動き出しており、町長や大学、農業法人へのプレゼンテーションを実施しています。審査員の方からコメントがあった「農業の付加価値を上げる取り組み」として、さらに進化していくことを期待しています。宮崎大学地域資源創成学部根岸研究室のみなさん、おめでとうございます！
地方公共団体の部
チーム名：長岡市地域おこし協力隊
作品名 ：長岡の未利用資源の利活用
映像提供ニコニコ生放送
漁業協同組合や長岡技術科学大学、長岡工業高等専門学校など地域の学校と協力した「産官学連携プロジェクト」による政策アイデアです。温暖化で近年「エソ」という魚が獲れ始めたそうですが、新潟ではなじみが薄いため廃棄されてしまうことが多いそうです。このように未利用で廃棄されてしまう、地元の資源に着目し、高専の学生や地域の方々と色々な食べ方を試し、可能性を探りました。
エソ以外にも野菜など廃棄されている食材をビジネスや集客に活用することを検討しているとのこと。食品廃棄量を減らすサスティナブルな取り組みとして、実現に期待しています！
さらに…長岡市地域おこし協力隊の皆さん は、地方公共団体の部で「優秀賞」を受賞しました！！ おめでとうございます！
最終審査会に出場した27チームの政策アイデアは、さすがファイナリストと思わせる素晴らしい作品で、表情やアクション、地域の特色を表現した小道具や背景など、工夫をこらしたプレゼンテーションも見事なものでした。受賞者の皆さまの政策アイデアが実現することを願っています。ファイナリストの皆さま、渾身の最終発表をありがとうございました！
当社はこれからも「RESAS」へのデータ提供や、地域の皆さまとの連携を通して、データを活用した地域活性化を支援してまいります。
※RESASとは
地域経済分析システム（RESAS：リーサス）は、地方創生の様々な取り組みを情報面から支援するために、経済産業省と内閣官房（まち・ひと・しごと創生本部事務局）が提供するシステムで、無料公開されています。当社は、2016年よりRESASの産業構造マップに購買データを提供しています。
