True Dataは、データ人材の育成をめざし、教育機関と連携してデータマーケティング教育を支援しています。本年4月から7月にかけて、埼玉県にある城西大学で、埼玉県を中心にドラッグストアを展開する株式会社セキ薬品と連携し、ビッグデータマーケティング教育を実施しました。今回のプログラムはデジタルトランスフォーメーション(DX)時代に必要な技術や職業的スキルを身につけた学生の育成を目的としており、当社は全国の購買ビッグデータの提供や、データ分析環境の整備の面で、このカリキュラムを支援しました。
■約3か月をかけ、データから売場づくりを考えるプログラム
城西大学経済学部の2年生を対象に、田部渓哉准教授の指導のもとで行われたこのプログラムでは、学生がビッグデータを分析するとともに、ドラッグストアセキ 武州長瀬店を訪れ、実店舗の棚などを視察し売り場作りや販売促進策を考えていきました。
今回取り上げるテーマは学生にとっても身近な「ボディソープ」と「洗顔料」。セキ薬品から実購買データをご提供いただき、True Dataの全国生活者ビッグデータを重ね合わせて読み解いていきました。学生は、地域のお客様が商品を選びやすく、欲しい商品に出会え、新たに欲しい商品にも気付けるような売り場づくりを目指し、検討しました。
■いよいよ緊張の最終報告会
7月21日(木) に行われたプログラム最終日の最終報告会には、セキ薬品の人事部、商品部の方とともに、当社執行役員の越尾由紀、アナリティクス&テクノロジー部の野村幸志郎が参加。学生は2班に分かれて売り場作りを提案しました。
学生は過去2年のデータをもとに、この7、8月のドラッグストアセキ 武州長瀬店の商品陳列や配置を提案しました。1班は一部で見られたメーカーごとの陳列ではなく、ボディソープ液体・泡、ハンドソープ泡を中心に手に取りやすい場所で全面展開する案を提示しました。また、2班は「今年の夏は毛穴レスで気分爽快!」をテーマに個別の商品ごとに売り上げを上げるためのアイデアを提案しました。
最後の講評で、当社の越尾は「今回のプログラムではデータだけではなく、店舗の視察ができたことで、より深い理解につながったと考えている。データを見ることでいろいろな仮説が生まれ、別データを分析することで仮説を検証していくことができる。」とお伝えしました。続いてコメントした当社の野村は「今回のプログラムでは、セキ薬品のPOSデータに加え、当社の購買分析ツール「ウレコン」の全国ID-POSデータを使用することで、売れ筋商品の比較だけではなく、購入者の年齢・性別などを含めた分析してもらった。その分析結果が、商品の配置や、売り上げ強化商品の提案などに生かされていると感じた。」と語りました。
■参加学生から「データに驚いた」の声
参加した学生に、プログラムに参加した感想をお聞きしました。
「『ボディソープ』の売り上げは年間通し同じだと思っていた。データを見て初めて売り上げが月によって異なっていることがわかり、驚いた。」
「全国的に有名で売れている商品と、ドラッグストアセキで売れている商品は異なっていた。自分のイメージだけでは分からないことがデータから見えた。」
――学生たちは、思わぬ発見につながるデータ分析に興味を持っていただけたようです。これを機に、データに関わる様々な仕事に興味を持っていただけたら幸いです。
プログラムに参加して下さった城西大学の学生、リードして下さった田部渓哉准教授、そしてプログラム開催にあたりご協力いただきましたセキ薬品、本当にありがとうございました。
True Dataは、データとテクノロジーの時代だからこそ、それを使う「ひと」が大事だと考えています。データとテクノロジーを駆使して、あらゆるマーケティング課題・社会課題の解決に挑む人を教育面から今後も支援していきます。