2018年11月から始まった早稲田大学政治経済学部のゼミ(プレ経済学講習 片山宗親准教授)の参加学生が、当社の購買データ分析ツール「Dolphin Eye」を実際に使用し、ID-POSデータから社会の動きを考察するプロジェクトが2019年も開催されました。2月6日に開催された最終発表会を入社1年目の渡邊遥希 がレポートします。
参加学生は3人で1チームとなり、それぞれがテーマ設定から行い、ID-POSデータから見えたことを発表していきました。
各チーム「Dolphin Eye」のデータから現状を把握し、昨年との売上の比較や、売上が特に伸びている時期などから、なぜそのような現象が起きたのか仮説を立て検証をしていきました。企業が実際に行ったプロモーションを購買データと比べ効果があったのかや地域、容量別に比較してどうかなど様々な視点から分析し、まとめていました。各チームの発表後に当社データサイエンティストの烏谷からは「商品を扱っている店舗数の増減や、別カテゴリの商品データと比較してみるとより深い考察ができるのではないか」などのアドバイスがありました。片山宗親准教授は「CMを打つ効果についてさらに考察したり、一人暮らしかそうでないかなど生活スタイルに着目したりするとより違いが見えて面白くなる。卒業論文のテーマにしてもいいくらいです。」と話されていました。
「True Data賞」は「チョコレートの売上を伸ばす方法」について考察したチームに
あるメーカーのチョコレート商品について、発売時期と販売価格の変化から近年大人向けの商品が増えていると現状を分析し、CMやキャンペーンとの関連について深掘りをしていった「チョコレートの売上を伸ばす方法」について考察したチームに「True Data賞」が授与されました。
私は大学時代に「なぜこの商品が売れるのか?」「売れる要因とは何か?」など考える機会があまりありませんでした。入社してからデータ分析をするにあたり仮説を立てることの重要性を感じ、日々「なぜ?」と考えながら分析・集計をするようになりました。今回この発表会に参加し、「分析している商品が属するカテゴリだけでなく、用途が似ている別のカテゴリに属する商品とも比較する」ことなど様々な視点からデータを見る必要性を学ぶことができ、今後もっとデータの見方が上手くなりたいと思いました。今回の発表の中には立てた仮説とは違った結果がいくつか出ましたが、それも一つの発見なので、さらに検証をしてみたいと思う発表会でした。
片山准教授、参加して下さった学生の皆さん、本当にありがとうございました。