メーカー担当の竹村です。
2018年も早1か月が経とうとしていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?年始に2017年の振り返りや2018年の抱負を掲げた方もいらっしゃるかと思います。私自身は友人3人と鬼怒川温泉で2018年の抱負を決めてきました(笑)。
2017年の振り返りといえば、昨年『東洋経済ONLINE』や『マネープラス』をはじめ、いくつかのメディアで取り上げられた「ルヴァン・リッツの攻防戦」が気になっています。食品業界出身で現在は購買データを分析する私が、いまの攻防戦がどのようになっているかをチェックしていきたいと思います!
売上の推移ってどうなっているの?
ポイント① ヤマザキビスケットはブランド切り替えに成功!
ヤマザキビスケットはブランド変更後も一定の売り上げをキープしている。
ポイント② モンデリーズも安定的に売上をキープ
モンデリーズ社のリッツも一定の需要は確保できている。
このように比較すると、ヤマザキはリッツからルヴァンへのブランド変更による売上の減少が起こっていないため、ブランドスイッチが非常にうまくいっていると考えられます。また現時点で発売しているモンデリーズ社のリッツも、発売後安定した売上を確保しています。2017年10月に売上点数(1店舗当たり)が上昇すると、11月、12月は前年を超える売上を達成。今後更なる伸長も期待できますね!
誰が買っているの?
売上の推移に大きな違いはなかったため、それぞれのブランドの年代別購入率(各年代の来店者に対して、各ブランドを購入した割合)を比較してみました。
ポイント① 新旧リッツは40代後半に人気
ヤマザキ_旧リッツは40代後半で購入率が最も高く、モンデリーズ_リッツも70代前半に次いで、40代後半の購入率が高いようです。
ヤマザキ_旧リッツとモンデリーズ_リッツを比較すると、「40代後半」はどちらも購入率が高く、旧リッツのイメージを持っている購入者がモンデリーズ_リッツを購入しているのではないか、と想像できます。
ポイント② 新リッツは幅広い年齢層から支持
現在販売されているモンデリーズ_リッツとヤマザキ_ルヴァンの比較では、20代以下及び70代以上はモンデリーズ_リッツの購入率が高く、30~60代はヤマザキ_ルヴァンの購入率が高いようです。
またモンデリーズ_リッツとヤマザキ_ルヴァンについては購入する傾向が強い年代が明確に異なっていることが分かりました。個人的にヤマザキ_ルヴァンは若年層の購入率が高いと思っていたので、60代前半が最も購入率が高いことに驚いています!
今回は年齢別の購買率から分析してみましたが、ID-POSでは、ある商品を何かと一緒に買う傾向(併買)や、ブランドの流入、流出なども見ることができます。今後も興味深い「真実」を見つけたら、ブログでお伝えします。どうぞお楽しみに!