小売吸引力の法則
小売重力の法則とか小売引力の法則とも呼ばれている。W.J.ライリーとP.D.コンバースの著作で有名。1927年ライリーによって行われた小売取引の分析にその起源を発し、コンバースの業績は、ライリーの研究成果をいっそう完全なものとし、また都市間の小売取引運動について新しい測定法の展開に焦点がしぼられている。ライリー及びコンバースによってなされた研究は、小売吸引力の法則と呼ばれる6つの公式の展開に到達した。ライリーは「2つの都市は、ほぼ都市の人口に正比例し、これら2都市からその中間都市への距離の2乗に、逆比例して、境界点の近くにある中間都市からの小売取引料を吸引する」と述べた。このライリーの法則の考え方がニュートンの万有引力の法則に類似しているところから小売引力の法則、あるいは引力モデルといわれている。引力モデルには、このほかコンパースの法則、ハフ・モデルといわれるものがある。