流通用語:相関係数【correlation coefficient】

相関係数【correlation coefficient】

2つの数量的な変数があったとき、両者がどの程度足なみをそろえて変動するかを示す指標。正確にはピアソンの積率相関という。2つの変数が完全に正比例関係にあれば1、反比例関係にあればマイナス1、無関係ならゼロの値をとる。たとえば、パンの消費量とコーヒーの消費量には正の相関がある。商品別に売行き相関係数を測定すると関連商品の組合せがわかり、売り場の商品陳列面などに応用することができる。

相関関係の強さの程度を表す値で、個々のデータから計算される。一方のデータがふえれば他方もふえるときは、プラスの値をとり、一方がふえると他方がへる傾向にあるときは、マイナスの値をとる。相関が最大のときはプラス1またはマイナス1となり、相関がないときはゼロとなる。相関係数による判断の仕方は人により場合によって異なるが、0.3ぐらいなら「まあ相関がある」、0.8以上なら「かなり相関が高い」といえよう。