「あの競合商品と比べ、売れ行きはどう?」 そんな疑問にすぐに答えを出すWebサービス「Dolphin Eye」

「満を持して新商品を投入したのに、思うように売れ行きが伸びない」「浮き沈みなく安定していた定番商品の売れ行きが最近急に下がってきた」ーーコンシューマー向けに商品を提供しているメーカーであれば、一度ならず、こうした悩みに直面するのではないでしょうか。

市場そのものが拡大基調にあるときでしたら、感覚を信じ、売れ行きが上昇に転じるまで待つのも一つの手だったかもしれません。しかし、残念ながらこの先、国内市場が大幅に広がることは考えにくいでしょう。その中で、競合に先んじて市場の動きをつかんで新商品を投入し、ターゲットに的確に届けるには、これまでの「カン」に頼ったやり方だけではおぼつきません。

そこで物を言うのが「データ」です。数字は嘘をつきません。何が、どこで、どんなタイミングで、誰に売れているのかが把握できれば、自社商品の強みや弱みも見えてきます。それに沿って具体的な販売戦略や企画を立てることも可能です。

商品が誰に売れているのか、右肩上がりかどうかをWEB上で簡単に把握

仮説を立て、集めたデータに基づいて検証し、その結果に基づいてまた新たな仮説を立てて結論に近付いていくーーこれは科学的な実験の世界だけではなく、ビジネスの世界においても有効なアプローチです。事実、米国の有望なスタートアップ企業の多くは、常に変化する市場の中で新たな戦略を立ててはデータに基づいて効果を測定し、もし仮説と異なる結果が出たならば速やかに方針を転換しては別のモデルを検証する……というプロセスを繰り返して新たなサービスを生み出し、市場をつかもうと試みています。

ただ、そうした企業の多くは、データ分析専門のアナリストを社内に抱えていることが少なくありません。ただでさえ「ビッグデータ」というキーワードに注目が集まるこの数年、データアナリティクスの知見を持つ専門家はまだ少なく、大手企業の間で争奪戦となっています。データを蓄積し、解析するIT基盤の整備にも多額の投資が必要です。「データから真実が見えてくる」というのは分かっていても、中堅、中小企業にはなかなか手の届かない領域でした。

そんなデータ解析を手軽に、統計学やITに関する深い知識を持たないユーザーでも簡単に行えるサービスを、True Dataでは提供しています。それが「Dolphin Eye」です。

Dolphin Eyeは、Webを活用したデータ分析ツールです。True Dataでは、ドラッグストアと食品スーパーから収集した、約5000万人規模という日本最大級のID付き購買データ(ID-POSデータ)を基にしたデータベース「True Data」を構築しています。Dolphin Eyeでは、True Dataの直近2年間のデータから特定の商品の売れ行きを抽出し、グラフ化して表示できます。

Dolphin Eyeを活用すれば、日用品や化粧品、消耗品や食品など、消費者が普段手にするさまざまな商品が、どの性別のどの年代にーーつまり「誰」に売れているのかが簡単に分かります。また単に売れ行きの変動を見るだけでなく、前年同期と比較したり、競合する他の商品、カテゴリごとの動向とグラフを重ね合わせ、「うちの商品と他社のあの商品とで、売れ行きはどう違うのか」をパッと比較することも可能です。

True Data データベースマーケティング部の徳田明子は「『ITはよくわからないのだけれど……』という方でも簡単に操作し、把握できることが特徴。気になる商品名やキーワードを入力するだけで、必要な情報がグラフとして表示され、知りたいことがすぐに分かる。いわゆるBIツールとは異なり、数秒で欲しい情報が得られることも強みの一つだ」と話します。

売れ行きデータを商品開発にフィードバックし、いち早く市場に投入

では、Dolphin Eyeから得た販売動向は、企業の中でどのように活用されているのでしょうか? 答えの一つは「新規の商品開発や企画」と、その前提となる基礎的な市場調査です。

例えば、コスメカンパニー株式会社様では、いちはやく流行のキーワードや市場の動きを捉え、競合に先駆けて新商品を投入する際の武器としてDolphin Eyeを活用していただいています。変化の激しい化粧品市場では、求められる商品、キーワードがファッションのようにめまぐるしく変わります。その中でコスメカンパニー様は、同社が注目するキーワード「ボタニカル」を冠した競合商品が市場にまだないことをDolphin Eyeで確認し、いち早く商品を投入。消費者から高い支持を得ました。

「真実を把握しないと計画は立てられない」(徳田)。そのためのツールとしてDolphin Eyeをさらに使いやすくしていきます。

Dolphin Eyeの製品情報ページはこちら